乳癌治療のコツと落とし穴

編集:霞 富士雄(癌研究会附属病院)
AB判 並製
294頁
定価: 9,460円 
在庫: 在庫なし
ISBN: 4-521-67101-2

数量

[ 絶版となっております ]

この10年、乳癌領域の診療は激しく進歩してきました。
特に治療面では、乳癌温存療法、センチネルリンパ節生検、化学療法、ホルモン療法の充実、さらに放射線照射など、さまざまな治療プロトコールが試みられ、成果を上げつつあります。
本書は乳癌治療で活躍中のベテラン医師がみずから培ってきた手技や手法をコンパクトに解説。最新の治療からインフォームドコンセントまで、乳癌診療に携わる医師のデータベースとしても活用できます。

目次

●インフォームドコンセント(IC),患者への思いやり
 インフォームドコンセント-より良い選択をしてもらうために
 相手の目を見て話すこと・本当に知りたいことを話すこと
 改めて“がん告知”を考える
 患者さんの思い,医師の思い-市民フォーラムを通して学んだこと
 患者への告知,およびICの落とし穴
 インフォームドコンセント-患者へのいたわり,思いやり
 乳癌患者に対する告知のあり方
 乳癌と診断された後の治療選択について
 挙児希望
 再発患者との交流-インフォームドコンセントの心構え
 心のケアを考えたインフォームドコンセント
 聴く告知と informed Decision
 乳癌のチーム医療
 乳癌治療のはざま-ブレストケア の重要性
 セカンドオピニオンの応じ方,与え方
 death education と夫

●治療法の選択,クリニカルパス
 治療法の選択にあたってのインフォームドコンセント
 患者一人一人に対応した治療法の選択
 治療法選択における EBM の利用
 妊娠時乳癌の診断と治療の選択
 クリニカルパス作成、導入、施行
 クリニカルパスの作成と普及のコツ
 クリニカルパスおよびドレナージ省略による short stay surgery
 クリニカルパスと安全管理

●術前・術後管理,麻酔
 危険因子を考慮に入れた術前・術後の管理
 術後 MRSA 創感染治療のポイント
 術前化学療法
 麻酔前診療で確認すべきこと
 安全な麻酔のための術前処置
 麻酔における注意点と術後ケア
 乳癌手術に対する周術期管理

●手術
 手術術式の選択法
 MRIガイドによる腋窩郭清
 治療のオプションとしての skin-sparing mastectomy
 テッシュ・エキスパンダーによる一期再建の功罪
 仮視トロッカーと剥離バルーンを用いた乳房温存手術
 Power Star を用いた腋窩郭清
 温存手術の工夫とポイント
 広背筋脂肪弁による鏡視下同時再建法の落とし穴
 色素法によるセンチネルリンパ節生検における乳房温存手術のマーキング
 乳腺部分切除+センチネルリンパ節生検の理想的展開法
 乳房センチネルリンパ節局在診断の工夫-3D-CT lymphography と CT マーカーの応用
 神経温存のためのポイントと手順
 整容性を向上させる手術手技
 前立ちからみた乳癌の手術-乳腺外科研修のために
 吊り上げ法による内視鏡併用乳腺部分切除術
 乳癌温存手術における乳腺授動術
 乳腺内視鏡下手術-根治性を維持し合併症を防ぐために
 乳癌に対する乳腺部切除の落とし穴と対策
 乳頭温存術式とその応用
 大阪府立成人病センターにおける乳房温存手術
 乳房円状部分切除術の手技上のポイント
 乳房円状部分切除標本の取り扱い法
 乳房温存手術と lateral tissue-flap
 乳房温存療法後の局所再手術
 乳房温存手術における整容性
 乳房切除後の皮弁壊死の予防と対策
 乳房内再発を知り,そして防ぐ
 非触知乳癌に対する乳房部分切除-CT segmentectomy
 腋窩郭清-外科医の責任はどこまでか
 腋窩部郭清範囲の縮小-腋窩下部のみの郭清
 乳癌手術奥義書
 TRAM-flap による乳房再建の工夫
 乳房再建を前提とした皮下乳腺全摘術のコツ
 テッシュエキスパンダー+人工乳房による二期的乳房再建
 外科医が行うテッシュエキスパンダー(組織伸展拡張器)挿入
 生食バッグを用いた同時性乳房再建
 皮下乳腺全切除+シリコンインプラント療法
 傍乳輪切開による乳腺部分切除

●化学療法,ホルモン療法
 化学療法の適応と至適レジメンの選択
 超音波誘導下動注化学療法の手順と留意点
 進行乳癌に対する術前化学療法
 外来補助化学療法-四国がんセンターにおける乳癌化学療法
 進行再発乳癌の多様な治療選択肢
 トラスツズマブの使い方
 乳癌補助療法の選択-HER-2 過剰発現
 肝障害,ウイルス性肝炎合併に対する化学療法
 乳癌化学療法における悪心・嘔吐対策
 制吐薬(デカドロン)の標準的使用と注意点
 手術前ホルモン療法
 術後ホルモン療法のコツ
 乳癌の内分泌療法における留意点

●進行・再発乳癌,特殊乳癌
 転移性乳癌の治療選択-安全に治療を完遂するために
 進行・再発乳癌の治療指針について-ホルモン療法・化学療法の新しい展開
 HER-2/neu 発現診断の落とし穴
 乳癌骨転移の診断・治療
 ビスホスホネート治療のコツ
 骨転移に対するビスホスホネート治療
 脳転移の早期診断と治療
 再発乳癌に対する単独ホルモン療法
 小葉癌の診断と治療
 葉状腫瘍の悪性変化
 高齢者乳癌の手術は局所麻酔でよい

●放射線療法
 乳癌温存療法の放射線治療
 乳房温存療法で乳房照射は本当に必要か
 乳房温存療法における全乳房照射の最適化-線源・エネルギーとウエッジフィルタの選択をどうするか
 乳房温存療法の乳房照射は生存率に寄与するか
 腋窩を含めた接線照射法の工夫-MLC を用いた複数セグメント法による forward planning IMRT
 骨転移-いつ放射線治療を行うか
 乳癌温存療法切除断端陽性例に対する最適照射法
 進行・再発乳癌における化学療法併用放射線療法の留意点
 乳癌骨転移の放射線治療

●non surgical ablation
 乳癌に対する高周波熱凝固療法について
 MR下集束超音波手術 (MRgFUS)
 ラジオ波熱凝固療法の可能性

●日帰り手術
 超音波誘導下probe lumpectomy-確定診断と治療を兼ねた低侵襲の手術手技
 局所麻酔下に行う日帰り手術
 乳癌に対する1泊入院手術の工夫
 乳癌根治手術に日帰り全麻手術を導入する妥当性と成功のコツ
 乳癌日帰り手術のコツと留意点

●外来化学療法
 外来化学療法完遂のポイントー生存率向上に向けて
 外来化学療法の流れと安全に行うための工夫
 快適な外来化学療法のために
 外来化学療法センターの設置とその運用
 外来化学療法における副作用対策
 外来化学療法-その問題点と対策
 外来患者の負担を考えた通院下の化学療法
 CEF療法

●乳癌治療の将来像
 乳癌治療の将来像を読み解くキーワード
 乳癌治療の近未来像-その問題点と課題
 骨転移予防
 テーラーメイド癌化学療法
 乳癌に対する凍結療法の適応の可能性
 乳癌の薬剤感受性の遺伝子診断
 乳癌遺伝子治療の現状と将来
 乳癌治療の将来像
 乳癌治療の将来像と乳腺外科医
 緩和ケア-緩和施設と在宅ケアとの連携
 乳癌治療の将来像