時間内科学

大塚邦明(東京女子医科大学東医療センター病院長)
B5 並製
340頁 写真・図・表:230点
定価: 9,680円 
在庫: 在庫有り
ISBN: 978-4-521-73693-8

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生体リズムの乱れに着眼する「時間医学」の視座から、高血圧、糖尿病、癌などをとらえ、多くの臨床データとともに時間診断および時間治療の方法論を展開していく。時間医学研究の成果と内科臨床の新たな可能性を示す待望の一冊。


目次

序章 時間のglocalizationと時間構造
I章 時間医学研究の進歩
 1 時計分子の発見と時間医学研究の進歩
 2 視交叉上核と松果体
 3 食の生理と病態の時計機構
 4 時計機構のエピジェネティクス
 5 時間医学研究の進歩と疾病発症のリズム
 6 時間医学研究のためのリズム解析法
II章 高血圧の時間診断
 1 24時間血圧記録の有用性と限界
 2 血圧サーカディアンリズムを統括する時計遺伝子
 3 血圧サーカディアンリズムをととのえるアルドステロン
 4 時計遺伝子による時刻の設定と血圧リズム管理
 5 血圧サーカディアンリズムの4要素
 6 血圧日内変動とクロノデスム
 7 血圧サーカディアンリズムのover-swinging(CHAT)
 8 Vascular Variability Syndrome(VVS)の提唱
 9 血圧変動に見られる多重の時間構造
 10 時間診断の立場からみた高血圧の時間治療
III章 時間診断に基づく高血圧の時間治療
 1 血圧モーニングサージの時間治療
 2 血圧ノンディッパーの時間治療
 3 7日間連続24時間血圧でみた高血圧の日差変動
 4 7日間連続24時間血圧でみた夜間血圧降下度の日差変動
 5 仮面ノンディッパーの時間治療
 6 仮面モーニングサージの時間治療
 7 血圧Winterサージの時間治療
 8 Vascular Variability Syndrome(VVS)の時間治療
IV章 糖尿病の時間治療
 1 自律神経中枢としての視床下部視交叉上核
 2 血糖を調節する視床下部視交叉上核
 3 CGMSによる血糖の48時間連続記録
 4 不眠と糖尿病
 5 視床下部視交叉上核とは異なっていた空腹中枢の所在
 6 糖尿病の時間治療−これからの治療のあり方は?
V章 時間薬理という考え方と時間治療
 1 気管支喘息の時間治療
 2 骨粗鬆の時間治療
 3 脂質異常症の時間治療
 4 関節リウマチの時間治療
 5 神経内科疾患の時間治療−多発性硬化症を考える
VI章 抑うつの時間治療
 1 視床下部視交叉上核辺縁系
 2 抑うつ気分を調節する時計機構
 3 うつ病発症を説明するビート仮説
 4 生体リズムの改善と抑うつの時間治療
VII章 癌の時間医学と時間治療
 1 生体リズムの乱れと発癌
 2 Sirtuinsと時計機構
 3 癌の時間治療
VIII章 急死の時間治療
 1 心拍変動のクロノミクス
 2 視床下部視交叉上核によるultradian rhythm調節
 3 心拍変動のcircaseptan rhythmとcircanual rhythm
 4 急死のトランスアニュアルリズム
 5 時間宇宙生物学chronoastrobiologyという考え
 6 CME(coronal mass ejection)とラダックの洪水
IX章 時間内科学によけるメラトニン治療への期待
 1 メラトニンの発見と時間医学
 2 夜間高血圧を予防するメラトニン
 3 心筋梗塞を予防するメラトニン
 4 脳梗塞を予防するメラトニン
 5 メラトニン受容体作動薬ラメルテオン
 6 認知障害を改善するメラトニンとラメルテオン
X章 体内時計とこれからの時間治療
 1 生体リズムの乱れとは
 2 体内時刻を診断する
 3 生体リズムを改善するために必要な生活習慣の工夫
 4 生体リズムを治すと病気も治る?
終章 生命とは何か?
参考図書
索引