現代医療文化のなかの人格障害(新世紀の精神科治療)

編集:新宮一成(京都大学大学院)/加藤 敏(自治医科大学)
B5判 函入上製
352頁
定価: 26,400円 
在庫: 在庫なし
ISBN: 4-521-68071-2

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犯罪や問題行動など、多くの社会病理現象により注目を集める人格障害だが、その概念はまだ新しく、医学的・法的に十分な枠組みの中で扱われているとはいいがたい。
本書は、悩める現代社会の要請に応えるため、精神科や医療刑務所など、さまざまな立場から実践的な問題を論じている。

目次

■人格障害との出会い
 1.医療機関への人格障害の登場
 2.医療と人格─自己身体への困難な関係
 3.人格障害と理論負荷性─さまざまな治療理論を振り返って

■人格障害概念の実効性
 1.人格障害と刑事司法─精神医学史的考察
 2.人格障害と価値判断
 3.人格概念の危機

■治療以前に問題になること
 1.人格障害者における責任能力
 2.非行少年の強制治療─行為障害の医療化をめぐって
 3.人格障害に対する文化論的検討
 4.犯罪を疾病から見直す─医療刑務所での経験
 5.社会病理と疾病のあいだ─精神病理学の説明責任

■人格障害と行動の科学
 1.人の行動パターンと性格を規定する生物学的要因
 2.成長過程から人格障害を診る─児童精神医学の立場から
 3.薬物の作用と人格変化─人格は本当に壊れるのか

■医療的介入の道
 1.人格障害患者の救急外来での対応
 2.人格と妄想
 3.自己愛と人格
 4.行為障害の治療学
 5.かかわりか治療か
 6.医療と宗教は人格障害をめぐってわかり合えるか

■座談会 現代社会における人格障害概念の位置