精神医学の方位

絶版
編集:坂口正道(元都立松沢病院/成城神経科)/岡崎祐士(東京都立松沢病院)/池田和彦(東京都精神医学総合研究所)/
天野直二(信州大学)/五味渕隆志(東京都立松沢病院)/斎藤正彦(翠会和光病院)
B5判 上製(箱入り)
314頁 写真・図・表:103点
定価: 11,000円 
在庫: 在庫なし
発行: 「精神医学の方位」 は販売期間外です。
ISBN: 978-4-521-73007-3
「精神医学の方位」 は販売期間外です。

精神医学史から近年取り上げられることの多いうつ病や認知症、神経病理学や遺伝学的な面からの研究、さらに児童期精神医療や精神保健福祉まで、深くそして幅広い論考の数々を収載.
精神医学研究・教育の先達として活躍された松下正明先生の古稀にあたり、同学の士の先生方が贈る珠玉の論文集.

目次

はしがき

I (7論考)
 1 メランコリーの廃棄—エスキロルを読む
 2 カントの狂気観—何を捉え、そして何を隠蔽したのか
 3 グリージンガーの単一精神病論の再評価と吟味—DSM-Vにむけて
 4 クレペリンの疾病論の構造分析—「疾患形態」説の現代的意義
 5 フロイトの精神分析は診断の昏迷から出発した
 6 執着気質の時代からディスチミアの時代へ
 7 「全生活史健忘」の神経心理学的検討—「心因」再考

II  (6論考)
 1 自閉症圏障害青年におけるトゥレット症候群とカタトニアの合併
 2 信州大学における児童期精神科医療の展開
 3 せん妄状態において嫉妬妄想形成に至ったと考えられるうつ病の一症例
 4 併診癌患者におけるウエルニッケ脳症の早期発見と治療について
 5 摂食障害のクロノロジー—摂食障害は変化しているのか
 6 ケアのプロセスを記述する研究方法—看護学における質的研究方法の発展

III  (10論考)
 1 臨床遺伝学における双生児法の有用性と問題点
 2 統合失調症の脳の形態学的変化と早期診断・早期治療の必要性
 3 統合失調症の遺伝子研究
 4 統合失調症の神経病理学的研究
 5 精神疾患研究におけるバイオマーカーの重要性—末梢組織の利用
 6 精神疾患の神経画像・神経生理学的研究
 7 薬物依存における再使用抑制薬の探索
 8 エイコサペンタエン酸(EPA)の海馬オリゴデンドロサイト前駆細胞への影響
 9 5-Hydroxytryptamine(5-HT、セロトニン)の歴史と5-HTを免疫組織化学的に可視化する研究
 10 ブレインバンクの整備の課題

IV  (4論考)
 1 認知症と軽度認知機能障害の疫学研究—利根プロジェクト
 2 認知症終末期の医療に関する研究
 3 脳アミロイドアンギオパチーの危険因子の探索および脳アミロイド沈着症に対する予防・治療薬の開発
 4 部分と全体—大脳皮質基底核変性症と臨床診断された3例の異なる細胞病理所見

V  (3論考)
 1 ヒトの脳波の発見者ハンス・ベルガーのライフワーク—「ヒトの脳波について」の14編の紹介と考察
 2 麻薬と音楽
 3 『沙禄可博士神経病臨床講義』—シャルコー『火曜講義』日本語版と三浦謹之助

VI  (5論考)
 1 精神障害(者)に対する認識—日本精神衛生会会員と市民の比較調査
 2 精神保健福祉行政をめぐる動向と今後の課題
 3 精神保健福祉法における措置入院の位置づけについての検討
 4 医療観察法鑑定入院に関する諸問題
 5 日本の自殺問題と精神医学の課題

VII  (1論考)
 1 平沢貞通氏脳の神経病理学的検討—長期経過を経た狂犬病ワクチン接種後脳脊髄炎後遺所見について

特別寄稿
 精神医学の方位—神経衰弱考